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2004.10.05

酒日記その23-何気ない一言

この前知り合いと一緒有楽町の海賊で飲んだとき、
「ああそういうことか」と納得させられる台詞がありました。

曰く、「十四代は日本酒の中で別格だ。
普段カルピスサワーとか甘くて飲みやすいお酒が好きな私にとって、
淡麗辛口のものやいかにも日本酒といった旨口は飲み辛い。」と。

ガツンとくる山廃や個性的な味が割と好みな私とは、
別の嗜好があってしかるべきだとは思っていますが、
つくづく日本酒というのは奥が深いですね。
でも一般の人には自分にあった日本酒と向き合う機会が少なすぎます。
日本酒は今焼酎に抜かれ非常に厳しい状況だとは聞いています。
確かに会社の近くの飲み屋でも本格焼酎を置いている所は増えています。
焼酎だけで何十種類と置いている高級居酒屋も少なくありません。
ブームのお陰も相まって多少高くても飲んでくれる機会は多いです。
変わって日本酒はというと久保田、八海山、越乃寒梅あたりしかなく、
選択肢があまり無い所が多いです。
もちろん一般に広く知られている有名銘柄の地酒も美味しいですし
地酒を売りにしている所では色々な種類を置いていますが、
1杯1000円近くする所が多すぎます。
これでは日本酒の美味しさ、奥深さを広めるのは厳しいのではないでしょうか。

仕事場が赤坂というのもありますが、
十四代中取り純米 1500円
醸し人久平次 純米 1050円
八海山 本醸造 950円
etc…

こんな値段設定ではビールの代わりに飲んでみようかという気にはならないでしょう。
どうせ1合入らないグラス(120ml-150ml?)に注ぐのだから、
ビールと同等かちょい高め程度に抑えないと。
1升1万超えるような酒なら高くて当たり前ですが、
1升3000円程度の場合
120mlなら15杯換算で原価は200円適正600円
150mlなら12杯換算で原価は250円適正750円
(管理費や利益でざっくり原価の三倍と考える)
この位で居酒屋には提供してもらえないと間口は広がらないのでは。

安くて旨い日本酒を飲ませてくれるお店が増えて日本酒ファンが増え、
最終的に日本酒の売り上げが伸びると良いのですが。

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